「信託」というと、言葉の通り「信じて財産を託す」ということなので何となく理解はできるが、具体的な中身について「信託とは何か?」となるとピンとこない方が大半と思われます。
それもそのはずで、生活の中で活用することが殆どないため一般にはあまり認知されていないのが現状だろうと思います。 活用する術を知っている人自体が少ないのも一因としてあり、そもそも「信託」そのものが日本の社会では受け入れにくい制度なのではなかったか?ということもあります。 その「信託」について、非常に奥が深いのですが、大変有用な制度ですので、簡単ですが説明と活用方法を考えていきたいと思います。
まずは「信託を知る」ことからになりますが、「信託」とは、A(自分=委託者)がその所有する一定の財産を、自分の財産から切り離し、B(信頼できる人=受託者)に託す。託されたBは、財産をB名義に移し、Aが定めた一定の目的に従って管理・運用・処分し、財産や運用益をA又はC(利益を受ける者=受益者=配偶者・子・孫等あらかじめ定めた者)に給付あるいは財産を引き渡し、あらかじめ定めた目的を達成することです。
基本的な信託の仕組みを図にしました。
次回は、具体的にどういった場面で活用できるのかを例示したいと思います。
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